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認知症について

認知症について

認知症

認知症とは、認知機能の障害によって、社会生活などが困難になる病気を総称したものです。
代表的な疾患がアルツハイマー型認知症ですが、他にもレビー小体型認知症脳血管性認知症前頭側頭型認知症など、さまざまな種類の症状があります。

アルツハイマー型認知症

脳の広い範囲にアミロイドβやタウと呼ばれる特殊なタンパク質が蓄積し、神経細胞が死滅することで、記憶を司る海馬を中心に側頭葉、頭頂葉が委縮していきます。女性の発症が多い病気です。

【症状、特徴】
・記憶障害、話したことを忘れ同じことを何度も言う。普通のもの忘れと違い約束した事などを忘れる。
・判断能力の低下、料理の手順、味付けや、片づけなどをする判断ができなくなる。
・見当識障害、今日の日付や、アナログ時計の見方がわからなくなります。また自分がいる場所や、物を見ながら絵をかいたりできなくなります。
・その他の心理症状、物とられ妄想、徘徊、介護拒否、家族の顔がわからなくなる。

レビー小体型認知症

大脳皮質や脳幹にレビー小体という特殊なタンパク質がたまり、神経細胞が壊れて減少していきます。男性の方が多く、女性の約2倍多いといわれています。

【症状、特徴】
・幻覚、錯覚、初期の段階でもの忘れより幻視がみられます。他に幻聴、別のものに見間違えたりする。
・見当識障害、時間や季節、場所や人がわからなくなってしまいます。
・パーキンソン病のような症状、手が震える、動作が遅くなる、筋肉がこわばる、体のバランスをとるの  が難しくなる、小刻み歩行、顔の表情も乏しくなります。
・進行、アルツハイマー型は徐々に進行するのに比べ、頭がはっきりした調子のよい時と、ボーとした時を繰り返しながら進行していきます。
・うつ、レム睡眠行動障害、元気がない、食欲がないなど、うつ病と似た症状。眠れない、寝ているときに暴れたり、大声を出したりする。

脳血管性認知症

脳梗塞 などが原因で脳の血管が詰まったり、出血したりし、脳の細胞に酸素が送られなくなるため、神経細胞が死んでしまう。アルツハイマー型と共通する症状があるため混合型認知症といわれる。

【症状、特徴】
・まだら認知症、脳卒中などで壊れてしまった脳の場所では機能が低下し、正常に働いてる細胞がある場所ではしっかりしている。
・感情失禁、感情のコントロールができなくなり、うつ、抑うつ傾向になりやすい。
・調子に波がある、自分が認知症と理解していたり、脳の血流の状態により、できたり、できなかったりすることが見受けられる。
・再発、脳梗塞など再発する事も多く、急に症状が悪化する場合があるので注意が必要

前頭測頭型認知症

若年性認知症など若い人でも発症する認知症で、頭の前のある前頭葉と横にある側頭葉の委縮によって認知症が起こります。

【症状、特徴】
・異常行動、もの忘れは酷くなりませんが、常識はずれな行動が目立ち、精神疾患と誤診される場合もあります。
・言動、同じ言葉や、行動を何度も繰り返します。
・異常な食関係の行動、同じものばかり食べたり、作ったり食欲も旺盛になる。料理の味付けが甘く、濃いものになります。
・集中力、自発性がなくなる